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西新宿 彩旬亭

2020.02.06*七五三

男の子の七五三②時期・袴・着付け・ヘアメイク・撮影のコツ


男の子の七五三。
女の子の七五三情報は沢山ありますが、男の子の七五三についての記事は少ない様に思います。

今回は男の子の七五三について、時期や衣装・髪型などをご紹介したいと思います。





1・男の子七五三の時期について
2・袴の選び方
3・着付けについて
4・ロケーション選びについて
5・ヘアメイクについて
6・写真撮影について





1・男の子七五三の時期について





男の子の七五三は3歳と5歳に行いますが、関東では5歳に行う子が多いようです。
女の子よりジッとしているのが苦手な子が多いので、5歳の時だけ行う子が多いというのもあるでしょう。

中には3歳と5歳の両方に行う子もいます。
3歳の場合は袴を着るのが大変な子も多いので、被布という簡単に着れるものをご用意される事が多いです。

今回は5歳男の子の七五三について、実際の流れとともにご紹介していきたいと思います。





2・袴の選び方





まず袴ですが、購入するか、レンタルするかを迷われる方も多いと思います。

皆様がレンタルで心配なのは汚したり破れたりする事だと思います。
保険に入るところがほとんどですので、借りる際には必ずどの様な保険が付いているのかを確認すると良いでしょう。
レンタルはサイズがちょうど良いものが選べ、そして衣装代が安く済むのもメリットです。
デメリットとしてはキャンセルできない場合が多く、雨天や体調不良の場合の変更やキャンセルのできないショップが多い事です。中にはキャンセル/変更可のショップもありますので、お店を選ぶ際に確認すると良いでしょう。

では次に購入する場合についてです。
購入した場合のメリットは安心して自由に使える事です。またお参りと撮影が別日の場合も衣装代が2度掛かったりもしません。
デメリットとしてはお値段が張るという事だと思います。
ただ、今はセットで安い物や、良い物がフリマアプリなどで安く購入できたりもします。
早めに探すと安くて良いものに巡り会えるかもしれません。

今回の場合はお父様の従兄弟の袴を貸して頂きました。また、ご兄弟がいる場合は、お兄ちゃんの袴を着る子も多いでしょう。
お知り合いの方から借りる場合も、必ずサイズを測りましょう。
女の子の着物と違っておはしょり部分で長さ調節ができないため、当日袴が長かったり短かったりしてもどうにもなりません。

もちろん新品の物を購入すればぴったりサイズで納品してくれますが、フリマアプリなどで購入した場合もネットで調べて測るか近所の呉服屋さんに相談してみる方が良いでしょう。

今回は珍しくも羽織がないタイプだったのですが、羽織らないのもスタイリッシュでとても良かったです。
また、最近の物はそこそこの物で化繊の袴が多く出回っていますが、今回のように古い七五三袴は正絹が多く、やはり体にピタッとくるなと思いました。

必要な小物についてもご紹介させて頂きます。

・羽織紐
羽織を止める紐で、体の中心にきます。
房が付いているので、事前によれたり跡が付いたりしていないかを確認しましょう。

・懐剣
守り刀として魔除けの意味を持つ懐剣です。帯のお腹に挿すもので現代では飾りとしてつけることが多く、実際には刀の代わりに厚紙などが入っています。

・お守り
健やかに育ちますようにという意味が込められたお守りです。装飾品として袴の紐に結びつけます。

・末広
扇子のことで、末広がりにという意味が込められています。開いて仰いだりはせず飾りとして使用します。

・雪駄
雪駄は足に馴染むまで時間がかかり、移動するのが苦痛になることがあります。事前に履いて歩く練習をしておくと良いでしょう。

・足袋
通常の物ですと硬くて履き辛かったり痛かったりする場合もあります。履きやすいソックスタイプの足袋もありオススメです。









3・着付けについて





着付けをプロにお願いするか、ご両親がするかで迷われる方も多いと思います。

私が仕事として着付けを行っているからという訳ではなくプロに頼んだ方が良いと思っているのですが、時間的・金銭的に難しい場合はトライしてみるのも親子の良い思い出になるかもしれません。

もちろん着付けを習った事があって袴の着付けも慣れていれば問題ないですが、3歳被布と違って意外と難しいのが袴の着付けです。

そんな方のために袴着付けのちょっとしたコツをご紹介と思います。

まず最初に袴の長さを確認して帯の位置を決めます。
先に述べましたように女の子の着物と違っておはしょり部分で長さ調節はできないのですが、帯の高さで多少長さが変えられるのと、測ってくださった方のセンスで多少のズレがありますので、着付ける前には必ず袴と帯の位置をチェックすると良いでしょう。

次に長襦袢と着物の襟合わせです。
5歳男の子は活発な子の方が多く、活発でないにしても着崩れしない様にじっとしていることは難しいと思います。
女の子の着物と違って下の方で帯を結ぶため襟が崩れやすくもあります。
そこで私のさせて頂く着付けでは長襦袢襟・着物襟を安全ピンで留めます。この時、長襦袢はピンが着物からでないように、着物は表に出ない様に留めます。ピンがどうしても目立つ場合は仕付け糸で軽く縫うのも手です。
こうしておくとそこそこ暴れても着崩れません。

帯は浴衣を着付けられる方なら簡単だと思います。それよりも袴の結び方の方が少し難しいと思いますので、動画などを見ながら事前に紐の部分だけでも練習しておくと良いと思います。そして帯の上に沿わせピタッときっちり絞めましょう。ここが緩いと外に出てからどんどん崩れてゆきます。

最後に着付け時間です。
私はお子様の好きな動画を付けながら着付けます。時間にして10分くらいです。多少動き回る子でも15分は掛からないと思います。
あまり時間が掛かり過ぎると疲れてお参りや写真撮影などのメインイベント時にぐったりしてしまいます。
ご両親が着付ける場合も出来れば15〜20分くらいで着付けられると良いかなと思います。





朝からとても元気で終始ご機嫌でいてくれました。




ご自宅から徒歩数分の神社までお祖父様と手を繋いで向かいました。
かわいい。




4・ロケーション選びについて





選択肢としては、撮影とお参りを同日・別日にするかという事と、撮影をスタジオ・屋外どちらにするかをまず決める様になります。

<同日の場合>
・スタジオ撮影→お参り
スタジオで撮影した後そのままお参りに向かいます。半日くらいで済むので休みがあまり取れない方や2回分のご予算は掛けられない方に良いと思います。
屋外と違い天候に左右されず、またスタジオによってはいろいろな撮影グッズを用いていろんなシーンを撮ってくれます。
・屋外撮影→お参り
こちらも上記と流れは一緒ですが、違うのは季節を感じる事のできる写真が撮れる事です。ただ、天候に左右されるので雨天時のキャンセル料が掛かるかを事前に問い合わせておくと良いでしょう。
(当ヘアサロンでは雨天時の変更は無料でお引き受け致しております)

<別日の場合>
別日の場合のメリットは長時間にならない為お子様があまり疲れない事です。
デメリットは料金が高くなる事で、レンタル代や着付け代が2度かかる場合もあります。
フォトスタジオでご契約の場合は別日に着せてくれてお参りができる所もありますのでご興味がある場合は契約前に問い合わせてみると良いでしょう。

今回はお客様のご自宅に出張させて頂き、徒歩数分で行ける神社で撮影をさせて頂き、次にご祈祷をして頂き、また撮影、そこから移動して料亭のお庭で撮影からのお食事といった流れで行いました。

合間にご親戚の方々にご挨拶をしに行ったりもしてとってもてんこ盛りの1日でした。
お祖父様・お祖母様・お父様・お母様・そして主役の5歳男の子。
お母様方のお祖父様・お祖母様もいらっしゃり、とても賑やかな七五三となりました。









5・ヘアメイクについて





男の子もヘアメイクをします。

しない方、するという選択肢をご存知ではない方も多いと思います。
素朴な感じも普段の服なら良いでしょう。しかし普段は着ない和服姿です。それに合ったバランスのヘアメイクも必要です。
折角の晴れの日、男の子も袴を着るだけでなく是非ヘアメイクもばっちりして特別な日を迎えてほしいと思います。

子供ですし男の子ですから、余りやり過ぎては逆効果になってしまいます。

まずメイクです。しているのが分からない程度がベストです。
するのはファンデーション・眉カット(薄い場合は分からない様に描きます)・リップクリームです。
男の子はこれしかしないのですが、するのとしないのだと仕上がりは歴然です。

ヘアセットは女の子と違いピンで留めたりしないので事前に良い形にカットしておきましょう。担当美容師に七五三でヘアセットをすることを伝えて相談に乗ってもらうと良いでしょう。
私が担当させて頂く場合はたいていコテで動きを出したり毛流れを作るため、いつもより気持ち長めにカットしています。

















6・撮影について





撮影はご家族が撮るかプロに任せるかで金額も写真の出来栄えも大きく変わってきます。
しかし、ただ良いカメラを持ったプロに頼めば良い写真が撮れるというものではありません。過去にプロカメラマンの撮った写真よりも私が撮ったデジカメ写真の方が良いからとアルバムにした方が居たくらいです。

また、プロカメラマンの金額も様々ですが、25,000円〜50,000円くらいが妥当な金額だと考えます。
高額だから上手という訳ではないのでネットやインスタなどで画像をみて気に入った方や信頼のおける方からの紹介がオススメです。
ネットなどで探して気に入った写真が個人ではなく、会社の場合は気に入った写真を撮った方を指名できる所が良いと思います。
指名できない所もありますので契約前に問い合わせると良いでしょう。

今回は屋外にてプロカメラマンターナーに撮って頂きましたので、その例をご紹介させて頂きます。
ターナーは数年前にお客様からご紹介頂いた素敵なカメラマンです。写真を上手撮ってくれる事は勿論ですが、お子様の笑顔を引き出すのも上手で細やかな気遣いもあり安心して任せられます。
http://photoletteritsumo.jp/

撮影当日はお母様のヘアメイク着付けを早朝に済ませ、5歳男の子のヘアメイクが終わるくらいの頃にカメラマン到着です。
ヘアメイクが整った中、着付けをしているくらいのシーンから撮ってもらいました。
あまり早くに来てもらい過ぎても寝起きボサボサすぎるところを撮ってもらうことになってしまうので、担当のヘアメイクに何時ごろ来てもらうと良いかを相談すると良いでしょう。

当ヘアサロンではお支度後に現場へ同行させて頂く事をお勧めしています。
着崩れやヘアメイク崩れだけでなく、撮影中の微妙な毛流れやヘア飾りの位置などを良い状態にして撮影に備えさせて頂きます。

今回はヘアメイクの撮影同行もご依頼頂き、撮影中の袴やヘアメイクの崩れを直しつつ、楽しいことを言ったりやったりして笑顔を作るお手伝いもさせて頂きました。
お手伝いがなくても常にご機嫌さんでとても素敵な笑顔でしたが。笑













朝早くから移動も多く長時間で心配でしたが終始元気・笑顔で感心しました。
最後、お食事前に普段着に着替えて貰おうとしたら“いやだー袴脱ぎたくないー“と言ったくらい。
気に入って頂けたようで、着付けた私としてもとても嬉しく微笑ましい気持ちになりました。





当ヘアサロンではヘアメイクだけでなくトータルでご相談に乗らせて頂きます。

この他にも洋髪で行う七五三や5歳男の子・3歳女の子の七五三、他の女の子の日本髪七五三などもフォトギャラリー内“七五三"でご紹介しています。
https://moanablue-mihoko.com/category/seasonal-hair-make/
いろいろなパターンをご覧いただき一番お好みなものを見つけていただければと思います。

MOANA BLUEは完全予約制の個室ヘアサロンなのでじっくりお客様とカウンセリングしてご対応いたします。
また、ヘアメイクのプロとして長年の経験があり、日々のカットやカラーだけでなく特別な日のヘアメイクもお任せください。
ヘアメイクはお客様のご指定先へ出張での「七五三」や「結婚式」のヘアメイクから着物の着付け等も対応いたしますのでお気軽にご相談ください。


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